不動産登記の必要性
~ どうして「登記」しないといけないの?
不動産(土地・建物)の登記業務は司法書士業務の中でも最も重要ともいえる業務です。「土地を購入したら司法書士に登記してもらう」、皆さん当たり前にしていることですが、そもそも、どうして登記をする必要があるのでしょうか。本号では、基本に立ち返って、「不動産登記の必要性」について解説します。
「不動産登記」とは、大切な財産である土地や建物について、その物理的状況(所在、面積など)と権利関係(所有者の住所氏名、担保権の有無・内容など)を、法務局(登記所)という国家機関が管理する帳簿(登記簿)に記載し一般に公開することにより、不動産取引の安全と円滑を図る制度です。
本来契約というのは当事者の「売りましょう」「買いましょう」という意思表示があるだけで、成立します。契約書等の書面すらいらない、というのが法律上の建前です。しかし現実は、不動産を買えば契約書を作るし、法務局に出向いて所有権が移転したという事の登記も行います。
これはなぜかというと登記をしないと、自分がその不動産の所有者という事を他人に主張することができないからです。
1つの不動産について、権利(所有権)を取得したと言う者が2人いる場合(二重売買を想定してください)、どちらが正当な権利者と言えるのでしょうか?一般的に考えると、時間的に先に取得したものが権利を取得できるような気がしますが、そうではありません。先に登記を備えた方が正当な権利者となります。
不動産について権利変動があった場合、司法書士に「登記」を依頼することを忘れずに!!!
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