~ 知らなくてもなんとかなるかもしれないけど、知ってたらきっと役立つ情報をお届けします ~
第147号 平成29年9月 発行
民法大改正 ~ 契約のルール こう変わる
A COLUMN ~記事~
失敗を糧に ~ 事務所の熱帯魚水槽
数ヶ月ぶりに事務所の熱帯魚水槽の掃除をしました。水槽の苔もなくなり、きれいな水槽で泳ぐ熱帯魚たちに心癒やされます。もっとまめに掃除をしてあげなければいけないのですが、ここのところ年に3~4回程度しか掃除ができていません。ただ、水槽の水質が安定しているのか、その程度の掃除でも比較的水はきれいに保てています。これも、失敗を糧にした経験のなせる技でしょうか。
当事務所では、開業当初(12年前)より熱帯魚の水槽を設置しています。まったく知識のなかった当職が、「熱帯魚が事務所にいたらステキだよね」という単なる思いつきから始めた水槽です。最初のうちは失敗ばかりでした。
水の濁りがどうしてもとれず、当初は濁った水の中で熱帯魚を泳がせていました。苔や貝類が異常発生して処理に困ったことも。夏の暑さから、休日中の水槽温度が上昇して、熱帯魚の大半を死なせてしまったこともありました。熱帯魚といえど生き物。知識と経験なくしては生き物を飼う資格はないんだと痛感したものです。ただ、失敗するたびに反省し、対応策を考え、ここ数年は安定した水質で、熱帯魚たちは元気に泳ぎ回ってくれています。
知識がないのは勉強不足で言い訳できませんが、失敗を糧に学ぶことで経験を積むことはできます。経験を積み重ねれば知識不足も解消され、いずれ失敗しなります。何事も一緒ですよね。仕事はしっかりやっているつもりですが、日常生活では「うっかり者」の当職です。失敗を糧にできず、反省も足らずに同じ間違いを繰り返してしまうこともあります。仕事上はある程度一人前
のつもりですが、人間としてはまだまだです。
失敗を糧に反省と勉強の毎日です。
EXPLANATION ~解説~
民法大改正 ~ 契約のルール こう変わる
この民法大改正によって、私たちの生活にどのような変化があるか、さわりだけですが解説できたらと思います。
① 法定利率
<今> 5%の固定金利。支払いが遅れたときの上乗せ金利が割高。
↓
<改正後>3%に。3年ごとに1%刻みで見直し。
○上乗せ金利も実勢に近くなり、高額な遅延利息の負担が軽くなります。
② 連帯保証
<今> 家族が保証人となり、自己破産のケースも。
↓
<改正後>経営者以外の保証人は公証人による意思確認が必要になる。
○家族が安易に保証人となるケースは減るが、融資条件が厳しくなることも考えられます。
③ 時効
<今> 飲食代のツケは1年、診療代は3年等まちまち。
↓
<改正後>5年に統一。
○わかりやすくなり、トラブルが減ります。
④ 賃貸マンションの契約保証人
<今> 保証人が負う限度額を定めないのが一般的。
↓
<改正後>限度額の規定を義務づけ。
○借主の失火や自殺で、保証人が法外に高額な賠償を負うケースを防ぐことができます。
⑤ 欠陥商品
<今> 民法上は損害賠償請求か契約解除。
↓
<改正後>修理や代金減額の請求も明記。
○消費者の対処方法が広がります。
○不動産取引においては「瑕疵担保責任」→「契約不適合責任」へ。売買対象物の欠陥だけでなく「契約の趣旨に適合しているかどうか」が判断されるため、契約締結時における取決め事項が従来よりもさらに重要となります。
ご不明な点がございましたら、当事務所へお問い合わせください。