~ 知らなくてもなんとかなるかもしれないけど、知ってたらきっと役立つ情報をお届けします ~
第192号 令和3年7月 発行
戸籍の附票 ~住所変更登記・相続登記に便利
A COLUMN ~記事~
記憶の限界 ~たくさん怒られました
先日、事務所にあるお客様から電話がかかってきました。自宅が完成したのでその登記に関しての問い合わせだったのですが、当職には心当たりがありません。他の司法書士が対応した案件かもと思い、「確認して折り返しお電話いたします」と答えたところ、お客様は「前回あれだけ不手際があったのに忘れたのか!」と激高。対応に問題があったり、トラブルがあった案件はさすがに覚えているはずですが、どうしても思い出せないのでとにかく平謝りを繰り返していると「謝れば済むと思っている」と更に激怒。十分後、そこまで言うか?と思うというほどの罵詈雑言を浴びせられ続け、「もうお前なんかしらん!」と電話を切られました。
お客様にご迷惑をかけたままにするわけにはいかないので、スタッフにも聞いて、パソコンのデータも片っ端から調べましたが、苗字しか名乗られなかったので案件を特定することはできませんでした。ただ、トラブルがあった案件を報告しないスタッフは当事務所にはいませんし、当職自身もお客様に対して常にきちんと対応して自信はあります。しらないうちにお客様を怒らせてしまうこともあるのかも…ともやもやした気持ちでいました。
数十分後、そのお客様からまた電話。恐る恐る出てみると「ごめんなさい、人違いで、先生ではありませんでした」と何度も何度も謝罪していただきました。当職としては全く腹はたたず、ただお客様にご迷惑かけていなかったことがわかって、ただほっとするばかりだったので、「お気になさらないでください」と繰り返すしかありません。聞いてみると1年近く前、お土地を購入された際に当事務所で登記の手続きをしたお客様で、その時は何も問題はなくちゃんと対応手続きはしていたとのこと。今回、建物が建って、その登記を担当した司法書士の対応に問題があったということでした。
1年前の全く問題がなかった案件を覚えており、「間違えではありませんか?」と対応できたら良かったのですが、そこまでの記憶力は当職には残念ながらありません。記憶力に限界がある以上、ただただ真撃に対応するしかないんだなぁと勉強させていただいた一件でした。
それにしても、あそこまでお客様を怒らせた建物を担当した司法書士は、いったい何をやらかしたんだろう。
EXPLANATION ~解説~
戸籍の附票 ~住所変更登記・相続登記に便利
1.「戸籍の附票」とは?
2.取得窓口と料金
3.こんな時に便利(登記に使用する事例)
4.注意点
ご不明な点がございましたら、当事務所へご相談ください。