商業登記

No.189 合同会社を株式会社にする

    ~ 知らなくてもなんとかなるかもしれないけど、知ってたらきっと役立つ情報をお届けします ~                                                                           第189号 令和3年4月 発行

    合同会社を株式会社にする ~組織変更登記

    A COLUMN ~記事~

     司法書士の仕事は金融機関と大きく関わっています。不動産を担保にお金を借りる際には、不動産に「抵当権」を設定しなければなりません。抵当権設定の登記の手続をするのが司法書士になります。金融機関から直接仕事を依頼されたりすることもあります。そのため、司法書士が金融機関のことを悪く言うのは「タブー」な気もするのですが、思うことがあったので…

      先日、某大手都市銀行のシステム障害によるトラブルが報道されました。システム障害自体も問題でしょうが、その際の対応に批判があがっています。休日ということもあり、すぐに対応がなされず、ATMの前から6時間も動けなかった人もいたそうです。大きな金融機関は当然、広範囲、多岐にわたって取引をします。沢山の取引をして多くの利益を得ているのでしょうから、多くの人員を配置し、すぐに対応するべきといだと思うのは当職だけではないでしょう。(ちなみに、そのシステム障害を起こした銀行ともお仕事させていただくことはありますが、融資を受けるお客様や、司法書士に対する対応は非常に丁寧で不満を感じたことはありません。)

     別の大手都市銀行のお話。近年、多くの金融機関が、店舗を統廃合したり、サービスを合理化したりしています。ネットの取引の増加や、低金利による利益の減少等、やむを得ない面はあるでしょう。ただ、某銀行に関しては、合理化が行き過ぎているようにも感じます。必要以上に振り込みに時間がかかってお客様をお待たせしたり、接客スペースが空いているにも関わらず場所を貸してくれなかったり、書類を受け取れる支店を限定して遠方の支店まで足を運ばないといけなかったり。多くの方が利用する銀行こそ、サービスは充実させるべきだと思うのですが…。

     地方銀行や信用金庫では、新規に支店を出店したり、土日の窓口を開設したり、逆にお客様へのサービスを充実させているように思います。同じ金融機関なのにどうして逆の動きになるのでしょうか?ただ単に、巨大金融機関のおごりのように思えてなりません。

     当事務所も決して大規模な事務所ではありませんが、近隣の司法書士と比べると比較的大きな事務所だと言われています。お仕事が増えれば増えるほど、規模が大きくなればなるほど、気を引き締めて、サービスを充実させていきたいものです。

    EXPLANATION ~解説~

    合同会社を株式会社にする ~組織変更登記

    1.組織変更計画の作成と総動員の同意

    2.債権者保護手続

    3. 効力の発生と代表取締の選任

    4. 合同会社の組織変更登記

    ご不明な点がございましたら、当事務所へご相談ください。

    ながしま事務所通信

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